沖縄の伝統が息づく守り神、シーサー。
中国から伝わり、琉球王国時代には王城や村の防火・魔除けの象徴として、現代では家庭の玄関や門先に安らぎと幸運をもたらす存在として愛されています。

シーサーを購入されたなら、その歴史的背景や風水に基づく正しい配置、日々のお手入れ、そして迎え入れるための儀式について知ることが、シーサー本来のパワーを最大限に発揮させる鍵となります。
沖縄のシーサーとは?意味や由来、歴史や文化、置き方など徹底解説!
- 1 シーサーは何の守り神ですか?
- 2 シーサーの置き方は?
- 3 シーサーのオンライン販売はこちら
- 4 シーサーを玄関に置くとどうなる?
- 5 シーサーとはどんな神様ですか?
- 6 シーサーのお手入れ方法は?
- 7 シーサーの目覚めさせ方は?
- 8 シーサーはどこに飾る?
- 9 シーサーは何体対にして置くのが一般的ですか?
- 10 シーサーのオンライン販売はこちら
- 11 お守りやシーサーはどんな効果があるのですか?
- 12 玄関に置いてはいけない3つのものは?
- 13 玄関に置いてはいけない干支は?
- 14 下駄箱の上に置いてはいけないものは?
- 15 まとめ
- 16 最新の沖縄観光記事
- 17 月別の気候と服装
- 18 沖縄を楽しむなら お得な割引チケットをオンラインでGETしよう!
- 19 特集記事
シーサーは何の守り神ですか?

歴史的背景と役割
- 魔物を追い払う守り神
シーサーは「獅子像」の一種で、元々は中国から伝わったとされます。沖縄の琉球王国時代には、王の陵墓や城郭(首里城など)を守る「宮獅子(みやじし)」として置かれました。 - 村を火事から救った伝説
17世紀末頃には、村の入口や高台に据えられる「村獅子」が登場します。とくに八重瀬町富盛に伝わる逸話が有名で、火災が相次いだ際に山向きでシーサーを設置したら火事が止まったという記録が残っています。 - 一般家庭の守り神「家獅子」
明治以降、庶民の家の屋根や門、玄関先にもシーサーが置かれ始め、家を災いから守る存在として大切にされるようになりました。
風水や民間信仰における意味
- 風水において強力な魔除け
シーサーは邪気を寄せ付けず、外からの悪い気を追い払い、逆に良い気を招き入れる力があるとされます。 - 厄除け・開運効果
火災や台風などの災害から守る話や、悪霊を追い払ったという伝説も多く、開運のシンボルとしても人気を集めています。
沖縄のシーサーとは?意味や由来、歴史や文化、置き方など徹底解説!
シーサーの置き方は?

伝統的な配置(屋根・門・玄関)
- 屋根の上
赤瓦の家では屋根にシーサーを据え、火の粉や悪霊から家を守るとされてきました。 - 門や門柱の上
門口にシーサーを置くことで外界との境界に結界を張り、邪気を遠ざけると考えられます。 - 玄関先
家の「口」である玄関に置けば、入ってくる悪い気を遮断できるとされ、沖縄の多くの家庭で実践されています。
左右の配置(オス・メス)
- 口を開けたオス・口を閉じたメス
2体をペアで置く場合、向かって右に口を開けたオス(邪気を追い払う役目)、左に口を閉じたメス(福を逃さない役目)を配するのが一般的です。 - 1体だけの場合
スペースなどの理由で1体しか置けないときは、オス(口開け)を選ぶのが一般的です。
風水的に適した置き場所
- 玄関・門・窓など“気”の出入口
悪い気が入りやすいところに向けて置くと結界効果があります。 - 顔の向きは外方向
家の中ではなく、邪気が来そうな方向をしっかり睨む形で置くのがポイントです。
シーサーを玄関に置くとどうなる?

玄関に置く際の風水的影響
- 悪気を寄せ付けず、良い気だけ通す
玄関は運気の入り口。シーサーがしっかりガードすることで厄除けとなり、家族の安全や運気アップが期待できます。 - 沖縄では定番
玄関先のシーサーは「どこの家にもある」と言われるほど習慣化しており、魔除けと招福を担っています。
置き方の注意点
- 向きは必ず外に
玄関ドアの方を向かせましょう。内側を向いてしまうと意味がありません。 - 左右一対が望ましい
スペースがあれば、オスとメスをバランス良く並べます。 - 周辺を常に清潔に
ホコリだらけや雑然とした状態では力が発揮できないと考えられます。
沖縄のシーサーとは?意味や由来、歴史や文化、置き方など徹底解説!
シーサーとはどんな神様ですか?

神格・信仰の背景
- 特定の人格神ではない“守護獣”
八百万の神々のように固有の神名があるわけではなく、「家や村を守る精霊」に近い存在として考えられています。 - 庶民信仰として根付いた獅子像
王権の象徴という面もありつつ、庶民の生活にも深く浸透し、“一家に一体”が当たり前の地域もあるほど身近な守り神です。
他の神獣(狛犬など)との違い
- 狛犬は神社に置かれ、シーサーは家に置かれる
日本本土の狛犬は寺社の門前が主ですが、シーサーは民家や屋根、門などあらゆる場所で守護する風習があります。 - 造形も多種多様
漆喰や陶器、石など素材が多く、職人の個性で表情が異なるのが特徴です。
シーサーのお手入れ方法は?

長持ちさせる手入れ
- こまめに掃除して清潔に
ホコリを払い、水洗いできる素材なら定期的に汚れを落とし、日光でしっかり乾かします。 - 塗装のはがれや欠け
漆喰や陶器は風雨で傷みやすいので、数年おきに補修・塗り直しをするケースもあります。
破損時の対処
- 修復できるなら接着剤や専門家に依頼
小さい欠けなら自分で補修も可能ですが、大きく壊れた場合は工房や職人に相談しましょう。 - 供養して処分
修復不能なほど壊れた際は、神社などでお焚き上げしてもらう方法が一般的です。
風水的な清め方
- 塩・水・お神酒を用いた浄化
塩を振り、水で洗い流し、お神酒を口に注いでから「息吹」をかける方法などがあります。 - 日光浴
晴れた日に外へ出し、太陽のエネルギーに当てるだけでも浄化効果があると信じられています。
沖縄のシーサーとは?意味や由来、歴史や文化、置き方など徹底解説!
シーサーの目覚めさせ方は?

シーサーを迎えたときの儀式
- シーサー全体に粗塩を振りかける(浄化)
- 水でしっかり洗い流す
- 口にお神酒を注いで魂を養う
- 息を吹きかけ(息吹)、柏手を打って覚醒させる
- 自宅でも実践可能
儀式は必須ではありませんが、「守り神」としてきちんと働いてもらうためのひとつの作法です。
設置時の祈り方
- 「これから家を守ってください」と心の中で呼びかける
難しい言葉は不要ですが、敬意と感謝の気持ちを込めてお願いをすると、よりシーサーの力が発揮されるといわれます。
シーサーはどこに飾る?

風水的に良い場所
- 玄関・窓・ベランダなど外気が入る所
邪気が侵入しやすい開口部を見張る形で置くと効果的です。 - リビングや庭先
家族が集まる場所に置けば、より明るいエネルギーに包まれるとされます。
避けるべき場所
- 暗く人目につかない所や、不浄な場所
クローゼットや靴が散乱する狭い場所などはNG。シーサーの“視界”が開ける位置を確保しましょう。 - 他の強いモチーフ(龍など)と密着させない
龍など風水で力を持つ存在がすぐ隣にあるとエネルギーがぶつかるとされます。
屋内・屋外の飾り方の違い
- 屋外
耐久性と固定を重視。雨や風で飛ばされない工夫が必要です。 - 屋内
インテリア的に映えるが、埃をこまめに掃除することがポイントです。
沖縄のシーサーとは?意味や由来、歴史や文化、置き方など徹底解説!
シーサーは何体対にして置くのが一般的ですか?

- オス・メスの2体ペアが基本
口を開けたオスが邪気を祓い、口を閉じたメスが福を逃さないと伝えられます。 - 1体でもOK
屋根シーサーや村獅子のように、もともと一体で置く習慣もあり、現代でもスペースや好みによって一体だけ飾るケースは珍しくありません。 - 数体並べても問題なし
シーサー同士がケンカすることはないという言い伝えがあり、複数いても協力して守ってくれると考えられています。
お守りやシーサーはどんな効果があるのですか?

厄除け・開運
- 災難を防いで幸運を呼ぶ
火災や台風、悪霊を封じ込めた歴史や伝説が多数あり、対策として広く信仰されてきました。 - 具体的な伝説や体験談
「富盛の石彫大獅子(火除け)」「真玉橋の龍退治伝説」など、シーサーが被害を防いだとされる逸話が各地に残ります。
玄関に置いてはいけない3つのものは?

- ドライフラワー(枯れた花)
“命のない花”は陰の気を招くとされ、運気を下げるおそれがある。 - ぬいぐるみ・人形
良い気を吸ってしまうと言われ、家の運気を散らしてしまう原因に。 - 家族写真
玄関に飾ると写真の家族の運気が外へ流出するとの説があるため、リビングなど別の場所の方が良い。
沖縄のシーサーとは?意味や由来、歴史や文化、置き方など徹底解説!
玄関に置いてはいけない干支は?

- 「戌(犬)」の置物
風水的に犬の置物は“番犬”のように善い運気まで追い払ってしまうとされます。また龍(辰)との相性が悪く、玄関に置くのは避けた方が無難。 - ペットの犬は問題なし
あくまで置物の場合なので、生きている犬を飼っていること自体はまったく問題ありません。
下駄箱の上に置いてはいけないものは?

- 汚れや臭いの出るもの(ゴミ箱など)
悪い気が漂いやすく、玄関全体の運気を落とします。 - 散らかりのもとになるもの(郵便物の山など)
生活感や乱雑さが溜まると運気の入口が詰まる原因に。 - 人形・ドライフラワーなど
こちらも玄関NGアイテムと同じ理由で避けましょう。
シーサーを下駄箱の上に置く際の注意
- 清潔を保つ
ホコリを溜めないようにし、顔の向きは玄関の外へ。 - できればペアで置く
スペースに余裕があればオス・メスを並べるとより安定感が増します。 - 周囲にNG物を置かない
玄関マットや掃除道具、人形などと一緒にならないように注意し、シーサーがしっかりと“睨み”をきかせられる環境を整えましょう。
沖縄のシーサーとは?意味や由来、歴史や文化、置き方など徹底解説!
まとめ

シーサーは沖縄の独特な獅子像であり、古くから「魔除け」や「災厄除け」として信仰されてきました。王城を守る「宮獅子」から村落全体を見守る「村獅子」、そして一般家庭の「家獅子」へと、その役割や置かれる場所も時代とともに広がっています。
風水的にも邪気を払い、福を呼び込む縁起物とされるため、玄関や門など気の出入口にシーサーを置くのが定番です。オス(口を開けたシーサー)とメス(口を閉じたシーサー)をペアで置くのが最も一般的ですが、スペースや好みに応じて1体だけでも問題ありません。大切なのはこまめに掃除し、きちんと外向きに置き、敬意をもって扱うことです。
また、玄関には避けた方が良いアイテム(ドライフラワー、人形、家族写真など)もあるため、シーサーのパワーをできるだけ活かすよう周りを整理整頓しておくと良いでしょう。新しくシーサーを迎えた時は、塩や水、お神酒を使って清め、息吹(いぶき)を吹きかけて“目覚め”させるとさらに力が高まるとも言われています。
「どこにどんな形で置くか」「定期的にお手入れするか」でシーサーの力も変わると考えられますので、ぜひ丁寧に扱いながら、家や空間の“守り神”として上手に取り入れてみてください。沖縄の文化が持つあたたかさや、伝統的な信仰の奥深さを感じながら、シーサーとともに日々の安寧と幸運を願ってみましょう。
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