沖縄本島の中でも特に景観の美しい恩納村の高台に、世界最高水準の教育・研究機関が佇んでいます。それが沖縄科学技術大学院大学(OIST)です。
最先端の研究施設に加え、東シナ海や青い空、豊かな緑に抱かれた絶景が広がるこのキャンパスは、知的好奇心と大自然の魅力の両方を満喫できる貴重な場所なのです。
敷地内には、曲線を描いた近未来的なデザインの建物が点在し、その中を抜けると突如海が望める「スカイウォーク」が現れます。そこから一望できる絶景は、まさに沖縄の大パノラマ。東シナ海の青さ、雄大な地平線、織りなす緑の濃淡に、心が解放されずにはいられません。
世界トップレベルの研究施設と、南国リゾートのような開放的な景観が同居するOISTは、まさに”知的体験と絶景の殿堂“と呼ぶにふさわしい場所なのです。今回は、そんな魅力溢れるOISTの見どころや、訪問の際の注意点などをご紹介します。
沖縄を代表する知の拠点の魅力に、ぜひ一度触れてみてはいかがでしょうか。
沖縄科学技術大学院大学(OIST)とは?
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、沖縄県恩納村に位置する世界的に評価されている大学院大学です。5年一貫制の博士課程を提供しており、物理、化学、神経科学、海洋科学などの多様な分野で最先端の研究が行われています。教育と研究は全て英語で行われ、教員と学生の半数以上が海外からの採用です。
OISTは国内外から優れた研究者を集め、質の高い科学技術の研究を推進することを目的としています。そのため、施設は最新の設備が整っており、キャンパス内の風景も素晴らしいものがあります。
基本情報
所在地 | 沖縄県国頭郡恩納村字谷茶1919-1 |
電話番号 | 098-966-2184 |
営業時間 | 9:00~17:00 |
見学可能日時 | 自由見学:月曜~日曜(祝祭日含む) ガイド付きキャンパスツアー:毎週月曜・水曜・金曜、時間固定制(予約制) |
定休日 | なし |
駐車場 | あり |
交通アクセス | 那覇空港より国道58号北上、約1時間15分 沖縄自動車道利用の場合、屋嘉ICで下車後約10分 |
見学情報
自由見学
見学可能日時
- 月曜日~日曜日(祝祭日含む)9:00~17:00
- 年末年始(12月28日~1月3日)も自由見学可能
予約
- 事前予約不要
- 15名を超える団体の場合は、地域連携セクションまで要連絡
見学可能エリア
- センターコートおよびセンターコート周辺
- スカイウォーク
- OISTギャラリー(トンネル)
ガイド付きキャンパスツアー
スケジュール
- 毎週月曜日 13:30-14:30
- 毎週水曜日 10:30-11:30
- 毎週金曜日 13:30-14:30
- 第2・第4土曜日(OISTの学生が案内)13:30-14:30
所要時間
- 約1時間
予約
- 予約制(定員20名、ツアー前日までに予約)
- 予約はOIST公式サイトのWebフォームから
見どころスポット
トンネルギャラリー
トンネルギャラリーでは、OISTが取り組んでいる研究プロジェクトの一部を紹介しています。
普段は立ち入ることのできない研究室の様子を写真やビデオを通して見ることができ、中高生の皆さんはオープンキャンパスの感覚で訪れることができます。
スカイウォーク
センター棟と研究棟を連結するスカイウォークは、長さ約63メートルの空中回廊です。
遠くに東シナ海、眼下には緑豊かな植物が生い茂る素晴らしい景色を眺めることができます。一般の見学者は研究棟には入れませんが、このスカイウォークを歩くだけでも十分に見応えがあります。
OISTカフェ
OISTカフェ「Grano@OIST」は、見学時に利用できるカフェです。
お昼時には多くの研究者や学生で賑わい、インターナショナルな雰囲気が漂っています。
焼きたてのパンやサンドイッチ、コーヒーやスムージーなどのドリンクを楽しむことができ、晴れた日には東シナ海を眺めながらリラックスできます。
注意事項
- 見学は指定されたエリアのみで行うことができます。
- 研究棟や関係者以外立ち入り禁止のエリアには入らないようにしましょう。
- 見学の際は、安全のためにOISTのスタッフや監視員の指示に従ってください。
- 団体での見学(15名以上)の場合は、事前に地域連携セクションに連絡をしてください。
アクセス方法
車でのアクセス
那覇空港から
- 国道58号線を利用するルート
- 那覇空港を出て、国道331号線を北上し、国道58号線に合流します。
- 国道58号線を北上し、恩納村方面に向かいます。
- 「仲泊(なかどまり)」交差点で右折し、恩納南バイパスに入ります。
- 約4キロ進むと、「沖縄科学技術大学院大学(OIST)」の案内標識が見えてきます。
- 案内に従い、OISTに到着します。
- 沖縄自動車道を利用するルート
- 那覇空港を出て、国道331号線を北上し、国道58号線に合流します。
- 西原ICから沖縄自動車道に入り、北上します。
- 屋嘉ICで降りて左折し、トンネルを抜けた後、「恩納(南)」の信号を左折します。
- 約2キロ進むと、「沖縄科学技術大学院大学(OIST)」の案内標識が見えてきます。
- 案内に従い、OISTに到着します。
所要時間
- 約1時間15分(交通状況によります)
駐車場
- OISTには駐車場があり、訪問者も利用可能です。入校時に守衛に確認しましょう。
バスでのアクセス
那覇空港から
- 路線バス120番(名護西空港線)
- 那覇空港国内線ターミナルから120番(名護西空港線)に乗車し、「大学院大学前(OIST停留所)」で下車します。
- 所要時間:約2時間〜2時間半(バス:約2時間〜2時間15分+徒歩:約15分)
料金
- 約1,500円(現金のみ、1,000円札または硬貨で支払い)
時刻表
- 那覇空港発の始発バスは8:28、最終バスは19:25
タクシーでのアクセス
那覇空港から
- 那覇空港からタクシーを利用することも可能です。
- 所要時間:約1時間15分(交通状況によります)
- 費用:約8,000円~12,000円(交通状況により異なります)
沖縄科学技術大学院大学(OIST)の概要と歴史
概観
沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、日本の私立大学で、沖縄県国頭郡恩納村に本部を置いています。OISTは、5年一貫制の博士課程を提供する大学院大学で、教育と研究はすべて英語で行われています。
大学の設置と運営は、内閣府沖縄振興局の所管のもと、学校法人沖縄科学技術大学院大学学園により行われています。
大学全体
OISTのキャンパスは、恩納村の美しい自然環境の中に位置しており、先端的な研究施設とモダンな建築が特徴です。OISTは、神経科学、数学・計算科学、化学、分子・細胞・発生生物学、環境・生態学、物理学、海洋科学の7つの主要分野で学際的な研究を行っています。
学生と教員の半数以上が外国から来ており、国際的な学術環境が整っています。
沿革
設立の背景
OISTの設立に向けた動きは、2001年に尾身幸次内閣府特命担当大臣(沖縄・北方対策、科学技術政策担当)が提唱した、沖縄に国際的な大学院大学を設置する構想から始まりました。翌年の2002年には、小泉純一郎内閣総理大臣がこの構想を正式に推進することを発表し、恩納村が大学院大学の建設予定地として選ばれました。
設立と運営
2005年3月、大学院大学構想の推進主体を設立するための独立行政法人沖縄科学技術研究基盤整備機構法が成立し、9月に同機構が発足しました。理事長にはノーベル賞受賞者のシドニー・ブレナーが就任しました。
2009年7月には、沖縄科学技術大学院大学学園法が可決され、2011年10月の文部科学大臣認可を経て、11月1日に学校法人沖縄科学技術大学院大学学園が正式に設立されました。
キャンパスの整備
恩納村におけるキャンパス整備は2007年3月から始まり、2008年には第1研究棟とセンター棟の建設が着工されました。2010年3月にはこれらの施設が供用開始され、それまでうるま市で進められていた研究活動が恩納村に移転しました。
ノーベル賞受賞者
2022年には、OISTのヒト進化ゲノミクスユニットの教授(アジャンクト)を務めるスバンテ・ペーボが、「絶滅したヒト科のゲノムと人類の進化に関する発見」によりノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
まとめ
沖縄の恩納村に位置する沖縄科学技術大学院大学(OIST)は、世界最高水準の研究施設と絶景が融合した贅沢な場所です。
敷地内を散策すれば、近未来的な建物や絶景スポット「スカイウォーク」など、知的好奇心と癒しの両方を満たすことができます。
施設の一部を自由に見学できるだけでなく、ガイド付きのツアーも用意されているので、OISTの魅力を徹底的に堪能できます。
最先端の科学の世界と、南国リゾートのような眺望が一体となった、この上なく魅力的な場所を、ぜひ実際に訪れて体感してみてください。
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