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赤瓦の平屋を復元した道の駅喜名番所の正面と、讀谷山村役場と刻まれた石柱
読谷村のいま --
道の駅 読谷村 2026.08.04 更新

道の駅 喜名番所何も売らない道の駅です

歴史の濃さ 5.0
立ち寄りやすさ 4.0
買い物・食事 1.0

評価は編集部の実感によるものです。

この記事にはアフィリエイトリンクを含みます。価格や在庫は販売サイト側で変わることがあります。

駐車場39台、営業は9時から18時、売店ゼロ。沖縄本島に10か所ある道の駅のうち、物を売っていないのはここだけです。あるのは1753年ごろの番所を復元した建物と、常駐の観光ガイドと、畳の部屋。読谷村を回る日の、最初の10分にちょうどいい場所です。

IN SHORT

先に結論、3つだけ

01

直売所も食堂もありません

お土産も、天ぷらも、ソフトクリームもない。あるのは案内所と休憩所と復元建築だけです。

02

ペリーの調査隊が休んだ場所

1853年、那覇を発って本島を6日かけて回った一行が、この番所で足を止めています。

03

読谷観光の受付として使う

座喜味城跡もやちむんの里も車で5分。ガイドに聞いてから動くと、午後の予定が変わります。

国道58号を北へ走っていると、右手に赤瓦の平屋が現れます。看板は控えめで、うっかりすると通り過ぎます。門の両脇に立つ石柱に彫られているのは「讀谷山村役場」と「讀谷山村農會」。道の駅の名前より先に、この2本が目に入ります。

読谷村は人口4万人を超える、日本でいちばん人口の多い村です。2014年1月にその座に就きました。世界遺産の城跡があり、約20の工房が集まる焼き物の里があり、夕日で知られる岬がある。その入口に、何も売らない道の駅が建っています。

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WHAT IS A BANJU

番所は、村役場のことでした

「番所」と書くと見張り小屋のようですが、中身は違います。琉球王国は島を間切(まぎり)という単位に分け、それぞれを番所(ばんじゅ)が治めていました。役人が交代で詰めて、王府へ納めるものをまとめ、村の仕事を割り振る。いまでいう役場です。

番所にはもうひとつの顔がありました。首里と国頭を結ぶ官道「宿道(しゅくみち)」の宿場です。人と馬を継ぐ場所として、街道沿いに置かれました。喜名は、その街道の途中にあります。首里から北へ向かう人は、ここを通りました。

1753年ごろ

読谷山間切(ゆたんざまぎり)の番所として建てられたと推定されています。

1853年

ペリー艦隊の調査隊が訪れ、ここで休憩しました。

廃藩置県後

間切役場になり、読谷の政治と行政の中心を担いました。

1908年〜

読谷村役場として使われました。門前の石柱は、その時代のものです。

2005年

戦後60年を機に、当時の雰囲気を再現して観光案内所として整備。同年9月に開駅しました。

2006年8月

「道の駅」として登録(第22回登録・47005号)。沖縄で5番目の道の駅です。

復元にあたっては、沖縄の伝統的な工法が使われました。赤土を混ぜた漆喰たたきの床、木の柱、畳。冷房の効いたコンビニのような涼しさではなく、建物そのものが持っている涼しさがあります。

PERRY, 1853

1853年、ペリーの調査隊が休んだ

黒船が浦賀に現れた1853年、ペリー艦隊は琉球にも来ています。艦隊は那覇を発って沖縄本島を6日かけて調べて回りました。東海岸を北上し、金武、恩納、読谷山を経て那覇へ戻る行程です。その途中、調査隊はこの喜名番所で休憩しました。読谷村の公式ページにも、一行が訪れたことが記されています。

日米和親条約が結ばれるのは、その翌年です。教科書のなかにいる黒船の一行が、読谷の街道沿いでいったん腰を下ろしていた。復元された建物の床に立つと、その距離感が少し変わります。

在住スタッフのひとこと 58号を毎日走ってるけど、ここは20年通ってても素通りしがちさ。一度だけ中に入ってみたら、印象がひっくり返るはずよ。
WHAT'S HERE

あるものと、ないもの

!ここには売店がありません

直売所も、食堂も、土産物の棚もありません。買えるものはひとつもないと思って寄ってください。特産品はガラスケースのなかの展示で、値札は付いていません。食事や買い物を予定しているなら、車で20分のおんなの駅まで足を伸ばすことになります。

そのぶん、静かです。物を売らないので人の流れがゆっくりで、畳に地図を広げても誰にも急かされません。読谷村の観光と特産品を紹介する写真パネルが並び、窓口には案内人が常駐しています。読谷のどこで食べるか、どの工房を見るか、今日の残波岬の夕日は狙う価値があるか。聞けば答えが返ってきます。無料です。

情報館にはタッチパネル式の端末があって、道路情報と気象情報、ほかの道の駅の情報を出せます。使えるのは9時から18時まで。無線LANも通っています。

設備のこまかいところ

案内

観光案内所

窓口に案内人が常駐。読谷村の見どころ、イベント、特産品について答えてくれます。相談は無料です。

9:00〜18:00
展示

特産品展示スペース

読谷山花織、やちむん、村の農産物。展示であって販売ではないので、気に入ったら作り手を訪ねることになります。

9:00〜18:00
休憩

畳の休憩スペース

赤土を混ぜた漆喰たたきの床と、木と、畳。庭にはあずまやもあります。座って地図を広げる場所として作られています。

9:00〜18:00
情報端末

タッチパネル式の情報館

道路情報、気象情報、ほかの道の駅の情報。台風シーズンの北上前に、道路状況を見ておく価値があります。

9:00〜18:00
トイレ

公衆トイレ(一部24時間)

男性8器、女性6器、身障者用2器。うち男性4器・女性3器・身障者用1器は24時間使えます。夜間の58号で助かる場所です。

一部24時間
駐車場

無料駐車場39台

普通車35台、大型2台、身障者用2台。24時間開いています。国道58号沿いなので、北上中にそのまま入れます。

24時間・無料
AROUND YOMITAN

読谷を回る起点にする

この道の駅の使いみちは、実のところ「読谷の受付」です。喜名は村のほぼ中心にあって、主な見どころが全部15分圏内に収まっています。地図をもらって、順番を決めてから走り出す。それだけで午後の効率が変わります。

座喜味城跡の石積みとアーチ門
座喜味城跡のアーチ門。石を積んだ曲線の城壁が、そのまま歩けます。
やちむんの里の登り窯。赤瓦の長い屋根が斜面に沿っている
やちむんの里の登り窯。斜面に沿って、赤瓦の屋根が伸びています。
世界遺産

座喜味城跡ざきみじょうあと

15世紀初頭に築かれた城跡。石を積んだアーチ門と、うねる城壁。入場無料で、夕方でも人が少ないのがいいところです。

車で約5分
やちむん

やちむんの里

約20の工房が集まる焼き物の集落。窯のあいだを歩けます。読谷山焼の器を1枚だけ買って帰る、という旅の締め方もあります。

車で約5分
体験

体験王国むら咲むら

琉球の集落を再現したテーマパーク。100以上の体験プログラムがあり、雨の日の逃げ場としても使えます。

車で約10分
ビーチ

ニライビーチ

透明度の高い村営ビーチ。シュノーケリングやマリンメニューも揃います。夕方は海がオレンジに染まります。

車で約10分
夕日

残波岬ざんぱみさき

村の西端、高さ約30mの断崖が約2km続きます。白い灯台と東シナ海。読谷でいちばん有名な夕日の場所です。

車で約15分
複合施設

Gala青い海

陶芸、塩づくり、乗馬、シュノーケリング。海を見ながら食べられるレストランもあります。

車で約15分

所要時間は喜名番所からの車での目安です。読谷村内は道が細い区間があり、朝夕は58号が混みます。時間には少し余裕を見てください。

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ACCESS

アクセスと駐車場

車で行く

国道58号沿いです。那覇空港から58号を北上して約1時間。高速を使うなら、沖縄自動車道の石川ICで降りて西へ向かいます。赤瓦の屋根と2本の石柱が目印ですが、走っていると本当に地味なので、カーナビは電話番号098-958-2944で入れておくと確実です。

駐車場は無料で39台。普通車35台、大型2台、身障者用2台の内訳で、24時間開いています。

バスで行く

国道58号沿いの「喜名」バス停から歩いてすぐです。那覇バスターミナル方面からは20番・28番・29番・120番・228番、沖縄市方面からは62番が通ります。読谷村のなかでは、車がなくてもたどり着きやすいほうの場所です。ただし本数は多くないので、帰りの時刻を先に調べておいてください。

建物が閉まっていても

案内所と展示は9時から18時まで。18時を過ぎると建物は閉まりますが、駐車場と一部のトイレは24時間使えます。残波岬の夕日を見た帰りに立ち寄る、という使い方もできます。

道の駅喜名番所の正面。赤瓦の屋根と石柱、喜名番所と彫られた石
門の脇の石柱は「讀谷山村役場」。ここが村役場だった時代のものです。
BASIC INFO

基本情報(2026年8月確認)

「道の駅」喜名番所
住所
〒904-0302 沖縄県中頭郡読谷村字喜名1番地2
営業時間
9:00〜18:00(観光案内所・情報端末)
休館日
年末年始(12月29日〜1月3日)のみ
物販
ありません。直売所・食堂・土産物店なし(特産品は展示のみ)
駐車場
無料・39台(普通車35・大型2・身障者用2)。24時間
トイレ
男性8器・女性6器・身障者用2器(うち男性4・女性3・身障者用1は24時間)
設備
観光案内(ガイド常駐)・特産品展示・畳の休憩スペース・タッチパネル式情報端末・無線LAN・あずまや
アクセス
国道58号沿い/バス停「喜名」すぐ(20・28・29・120・228・62番)
区分
2005年9月開駅、2006年8月10日登録(第22回・47005号)
FAQ

よくある質問

ここで何が買える?

何も買えません。直売所も食堂も土産物店もなく、物販を行っていない道の駅です。あるのは観光案内所、休憩スペース、特産品の展示、トイレ、そして復元された番所の建物。沖縄本島に10か所ある道の駅のうち、物を売っていないのはここだけです。買い物と食事なら、車で20分のおんなの駅が近い選択肢になります。

営業時間と休みは?

9:00〜18:00です。休みは年末年始(12月29日〜1月3日)だけ。建物が閉まっていても、駐車場と一部のトイレは24時間使えます。

「番所」って何のこと?

琉球王国時代の役所です。当時の沖縄は間切(まぎり)という行政単位に分かれ、それぞれを番所(ばんじゅ)が治めていました。同時に、首里と国頭を結ぶ官道「宿道」の宿場でもありました。読谷山間切の番所としてこの建物ができたのは1753年ごろと推定されています。

ペリーは本当にここに来たの?

1853年にペリー提督の調査隊一行が訪れたことが、読谷村の公式ページに記されています。艦隊は那覇を発って沖縄本島を6日かけて調べて回っており、その行程の途中でここに立ち寄りました。日米和親条約が結ばれるのは、その翌年です。

駐車場は?大型バスは停まれる?

無料で39台です。内訳は普通車35台、大型2台、身障者用2台。24時間開いています。大型は2台ぶんなので、団体で行くなら事前に確認しておくと安心です。

周辺スポットまではどれくらい?

座喜味城跡とやちむんの里が車で5分ほど、体験王国むら咲むらとニライビーチが10分ほど、残波岬とGala青い海が15分ほどです。読谷村の主な見どころが15分圏内にそろっているので、ここで地図をもらってから回ると効率よく動けます。

どのくらい時間を見ればいい?

10分から20分です。売り場を回る時間がないぶん、建物を見て、パネルを読んで、ガイドに一言聞けば終わります。読谷を丸一日回る日の、最初の寄り道として使ってください。

10分でいい。案内人に「今日の残波は夕日いけますか」と聞いて、畳に地図を広げて、行き先を決めてから出る。何も売らない道の駅の、正しい使い方です。

#読谷村 #道の駅 #琉球王国 #座喜味城跡
確認した情報源を見る(2026年8月4日確認)

読谷村役場「『道の駅』喜名番所」公式ページ(所在地・電話・営業時間・休館日・駐車台数・施設内容・沿革・ペリー調査隊の来訪)/内閣府沖縄総合事務局「道の駅 喜名番所」(駐車場の内訳・トイレの器数と24時間利用・情報提供端末)/Wikipedia「道の駅喜名番所」(登録年月日・開駅年月・読谷山間切番所の成立年・1908年からの読谷村役場としての使用)/琉球大学理学部(ペリー探検隊の本島調査行程)/読谷村役場「日本一人口の多い村『読谷村』誕生!」(2014年1月・人口)/琉球バス交通・沖縄バス(「喜名」バス停の路線)。周辺スポットまでの所要時間は編集部による車での目安です。写真は編集部素材で、写っている人物にはぼかし処理をしています。

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