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沖縄本島でいちばん北にある道の駅です。営業は9時から17時45分まで。2026年4月に15分だけ短くなりました。そして名物のはずのイノブタは、いま館内のどの店でも出していません。公式サイトが自分でそう書いています。飲食10店の定休日まで、2026年8月に全部取り直しました。
先に結論、3つだけ
イノブタはもう出していない
公式が「提供しているお店はありません」と明記。飼育頭数が減ったためです。猪そばを載せている情報は古いものです。
火曜と水曜は主力が閉まる
飲食10店の定休日はバラバラ。火曜は3店、水曜は2店が同時に休みます。曜日を外すと当てが外れます。
17時45分に閉まります
2026年4月1日から15分短縮されました。「19時まで」と書いてある情報は古いものです。
国道58号を北へ北へと走って、名護から40分ほど。奥間の集落に入ったところに現れます。1999年4月24日に開業し、その4か月後の同年8月に道の駅として登録されました。先に建って、あとから道の駅になった順番です。
やんばる3村(国頭・大宜味・東)の観光案内が集まる拠点でもあります。世界自然遺産の森に入っていく前に、情報と食料と燃料を積み込む場所。北部を回る日、ここを飛ばすと選択肢が一気に減ります。

WEBチケットなら券売所に並ばず、スマホのQRで入れます。初回登録の5%クーポンで2,071円。いちばん安いのは道の駅許田の2,000円ですが、通り道でなければ71円の差です。
イノブタが消えた理由
公式サイトの特産品ページに、はっきり書かれています。「現在、ゆいゆい国頭内で『イノブタ』を提供しているお店はありません」。飼育頭数が少なく、大量生産ができないためです。飲食10店のメニューを1軒ずつ確認しましたが、イノシシ・イノブタを使った品はひとつもありませんでした。
やんばるといえば猪。そう思って北上してきた人には残念な話ですが、事情を知ると見方が変わります。
山原猪豚(やんばるいのぶた)が生まれたのは昭和56年です。国頭の山中で捕まえたイノシシを畜産農家の豚舎で飼い、「イノシシとくせのないブタを掛け合わせれば、旨みが高くて食べやすい肉になるのでは」と考えたのが始まりでした。
問題は時間です。一般の豚が半年ほどで出荷されるのに対して、イノブタは約1年3か月かかります。倍以上です。そのぶん肉質は変わり、精肉100gあたりでタンパク質は17.3g(豚肉14.1g)、脂質は14.9g(豚肉32.5g)。タンパク質は1.2倍で、脂質は半分以下です。
館内の食堂「わぁ〜家〜」の紹介文が、いちばん正直に事情を語っています。「以前はイノブタ肉を使用したメニューを提供しておりましたが、現在は飼育状況がきびしくなり、沖縄県産豚肉や牛肉を使用したメニューが中心になっております」。手間のかかる肉が、静かに姿を消していく過程です。
曜日で、開いている店が変わります
この道の駅の飲食は10店あります。数だけ見れば北部でいちばん充実していますが、全部が個人経営に近い形なので、定休日が見事にバラバラです。公式サイトの店舗ページを1軒ずつ開いて、休みの曜日を並べ直しました。
3店が休み わぁ〜家〜/パーラーゆめちゃん/Hill Valley Jr.
2店が休み レストランくいな/サーター屋
カレーパーラーソウスイ/やんばるイーユ
とり屋 Twie
国頭花卉園/auショップ(飲食ではなく物販の2店)
まるとみ鮮魚店
Yui Cafe/特産品売場/ふるさと市
2026年8月時点の公式サイトの各店舗ページにもとづきます。火曜と水曜は主力が重なって休むので、そこを狙うなら別の食事の当てを持っておいてください。
食べる10店
レストランくいな
海鮮丼、にぎり寿司、刺身盛り合わせ。国頭産ゴーヤーのタルタルをかけたチキン南蛮定食が看板です。
平日11:00〜15:00・水曜休わぁ〜家〜わーやー
沖縄牛肉そば1,100円、牛肉もやし炒め定食1,000円、ちまぐそば900円、三枚肉そば800円(小400円)。値段が公開されている数少ない店です。
11:00〜17:00・火曜休サーター屋
沖縄そば500〜700円、サーターアンダギー大100円・小10個入り300円、黒糖ぜんざい250円。朝9時から開く貴重な店です。
9:00〜15:00・水曜休パーラーゆめちゃん
てんぷら50円、かき氷200円、手作り沖縄ぜんざい250円。この値段で成立しているのが、やんばるらしさです。
10:00〜16:00・火曜休カレーパーラーソウスイ
地元のカラキ(沖縄シナモン)を使った自家製スパイスカレー。若鶏850円、くんじゃん豚850円、県産牛すじ900円。
11:00〜17:00・木曜休とり屋 Twieトゥイ
卵を産み終えた鶏を使う専門店。らー麺、炒飯、焼き鳥。全国的にも珍しい業態で、無くなり次第終了です。
10:00〜16:00・金曜休やんばるイーユ
国頭漁協が2023年12月に開いた地魚のフードコート。海鮮めし900円、県産生マグロめし900円、地魚アラ汁600円。
11:30〜16:00・木曜休Hill Valley Jr.
牛100%バーガー、アグーバーガー、1日5食限定のヒージャーバーガー。タコスとタコライスもあります。
11:00〜14:30・火曜休まるとみ鮮魚店
国頭村で水揚げされた魚と貝、刺身。国頭漁協からの仕入れです。開くのが昼からなので、朝いちでは買えません。
12:00〜17:00・不定休Yui Cafe
おくみどりのチーズタルト、黒糖シュークリーム、やんばるティーソーダ。国頭の茶葉を使ったメニューが並びます。年中無休。
10:30〜17:30
買う4店
特産品売場(9:00〜17:45・年中無休)には、くにがみドーナツ、からぎ茶、奥みどり茶、やんばるティー、ナントウ餅、ヤンバルクイナグッズ、国頭産の木工品が並びます。国頭漁協が開発した「グルクマあんだみすー」「グルクマアヒージョ」もここです。
そのほか、ふるさと市(9:00〜17:30・年中無休)が地元農家の野菜と果物、国頭花卉園(9:00〜17:00・日曜休)が花と観葉植物、auショップ(9:00〜18:00・日曜休)が携帯の窓口。道の駅にauショップが入っているのは、この村の事情を映しています。
公式サイトは特産品の価格をほとんど公表していません。この記事に書いた値段は、公式の店舗ページに掲載されているものだけです。くにがみドーナツなど価格が出ていない商品は、あえて数字を書いていません。
クイナ像と、体験室と、遊具
正面玄関の前に、大きなヤンバルクイナの像が立っています。写真を撮る人が絶えない場所ですが、これがただのマスコットではありません。公式サイトによると、1987年の海邦国体(沖縄国体)のマスコット「クイクイ」です。39年前の国体キャラクターが、いまも道の駅の顔をしています。
ここにいるのは像だけで、生きたヤンバルクイナはいません。生体を見たいなら、東海岸の安田にある「クイナの森」まで山を越えることになります。
館内には「よっしゃあ!国頭体験室」があります。もともとの展示スペースを「見るだけではつまらない」という理由で、触れて・体感して・学べる施設に作り替えたもので、2024年4月にプレオープンしました。小規模なので入室制限がかかることがあると公式が断っています。開室時間と料金は掲示が見当たらないので、当日に窓口で聞いてください。
屋外には滑り台とブランコの遊具、館内にはキッズスペースと休憩室。公式が「特に休日は多くの親子連れで賑わっております」と書くとおり、地元の家族が普通に遊びに来る場所です。小さい子は大人が付き添うようにと注意書きがあります。
道路規制、交通、観光、気象、公共交通。ここまではどの道の駅にもありますが、ゆいゆい国頭の情報コーナーは医療情報まで扱っています。国頭診療所(0980-41-5380)の案内です。本島最北端エリアの拠点であることが、この一項目に出ています。
ここから北へ向かう人へ
2024年11月の集中豪雨により、駐車場を含む施設全体が閉鎖されています。落差25.7mで沖縄本島最大級、大滝までの遊歩道は片道約40分という人気スポットですが、再開時期は決まっていません。2020年の再開告知を今年のものと取り違えている情報が出回っているので、出発前に国頭村観光協会で最新の状況を確認してください。
辺戸岬までは約20km。大石林山、茅打バンタもその手前にあります。ここから先は集落と森が交互に現れる道になり、店の間隔が一気に広がります。
買い物・トイレ・観光情報という意味では、実質ここが最後のまとまった拠点です。ただし給油については「最後」ではありません。道の駅の敷地内にガソリンスタンドはなく、給油できるのは辺土名や奥など、ここより北の集落です。夕方になると選択肢が急に減るので、余裕のあるうちに入れておくのが安全です。
トイレは24時間使えます。男性12器、女性9器、身障者用2器。夜間に北部を走る人には、この情報が効きます。
アクセスと駐車場
車で行く
公式の案内では、那覇空港から沖縄自動車道経由で名護市まで約2時間、そこから車で約40〜50分です。高速の終点は許田ICで、そこから先は国道58号を北上します。片道でおよそ2時間半から3時間。日帰りで往復するなら、半日は移動に消えると考えてください。
駐車場は161台。内訳は普通車144台、大型10台、身障者用7台で、自転車スタンドも14台あります。EV充電器が1基あり、館内には無線LANが通っています。ATMはありません。
バスで行く
那覇からの直通便はありません。名護バスターミナルで67番(辺土名線)に乗り換えて、「奥間ビーチ入口」で降ります。名護バスターミナルからの所要は約51分。沖縄バス・那覇バス・琉球バス交通の共同運行です。
ひとつ注意を。美ら海方面で見かける「やんばる急行バス」は、国頭村には来ません。あのバスの終点は運天港で、名護から先は本部・今帰仁方面へ分かれます。ここへ来るバスは67番だけだと思っておいてください。
台風の日
年中無休をうたっていますが、台風が接近すれば閉まります。2026年6月1日、台風6号の接近と午後に暴風域へ入るおそれを受けて全館が臨時休業しました。翌日は「台風通過の状況をみながら判断」と告知され、6月2日には通常営業に戻っています。夏から秋に北部へ向かうなら、前日に公式サイトのインフォメーションを見る習慣をつけてください。
基本情報(2026年8月確認)
「道の駅」ゆいゆい国頭
- 住所
- 〒905-1412 沖縄県国頭郡国頭村字奥間1605
- 特産品売場
- 9:00〜17:45(2026年4月1日より)・年中無休
- ふるさと市
- 9:00〜17:30・年中無休
- Yui Cafe
- 10:30〜17:30・年中無休
- 飲食10店
- 店ごとに時間と定休日が異なる(本文の曜日表を参照)
- 短縮・休業
- 年末年始とお盆は短縮営業。台風接近時は臨時休業
- 駐車場
- 161台(普通144・大型10・身障者用7)+自転車スタンド14
- トイレ
- 男性12器・女性9器・身障者用2器(すべて24時間)
- 設備
- 無線LAN・EV充電1基・情報コーナー(医療情報あり)・キッズスペース・遊具。ATMとガソリンスタンドはありません
- アクセス
- 名護から車で約40〜50分/バスは名護BTから67番「奥間ビーチ入口」下車・約51分
- 沿革
- 1999年4月24日開業、同年8月に道の駅登録(第15回)。運営は国頭村観光物産株式会社
よくある質問
猪(イノブタ)料理は食べられる?
食べられません。公式サイトが「現在、ゆいゆい国頭内で『イノブタ』を提供しているお店はありません」と明記しています。飼育頭数が少なく大量生産ができないためで、以前出していた店も県産豚肉や牛肉に切り替えました。「猪そば」を載せている情報は古いものです。
営業時間は?
特産品売場が9:00〜17:45です。2026年4月1日から15分短くなりました。ふるさと市9:00〜17:30、Yui Cafe 10:30〜17:30、国頭花卉園9:00〜17:00(日曜休)、auショップ9:00〜18:00(日曜休)。「19時まで」と書かれた情報は古いものです。
何曜日に行くのがいい?
火曜と水曜は避けたほうが選択肢が広がります。火曜はわぁ〜家〜・パーラーゆめちゃん・Hill Valley Jr.の3店、水曜はレストランくいな・サーター屋の2店が休みです。木曜はカレーパーラーソウスイとやんばるイーユ、金曜はとり屋Twieが休み。Yui Cafeと売り場は年中無休なので、最低限の買い物と甘いものは毎日できます。
駐車場とトイレは?
駐車場は161台(普通144・大型10・身障者用7)、自転車スタンド14台。トイレは男性12器、女性9器、身障者用2器で、いずれも24時間使えます。EV充電器も1基あります。
バスで行ける?
名護での乗り換えが必要です。名護バスターミナルから67番(辺土名線)で「奥間ビーチ入口」下車、約51分。那覇からの直通便はなく、やんばる急行バスは国頭村に停まりません。
比地大滝には行ける?
行けません。2024年11月の集中豪雨で、駐車場を含む施設全体が閉鎖中です(2026年8月時点)。再開時期は決まっていません。出発前に国頭村観光協会で最新の状況を確認してください。
辺戸岬に行く前に給油しておくべき?
道の駅の敷地内にガソリンスタンドはありません。給油できるのは辺土名や奥など、ここより北の集落です。つまり「最後の給油所」ではありませんが、夕方以降は営業している店が急に減るので、明るいうちに入れておくのが安全です。買い物とトイレと観光情報については、実質ここが最後のまとまった拠点になります。
猪は食べられません。でも、廃鶏のらー麺と、漁協の海鮮めしと、カラキのカレーがあります。名物が消えたあとに残ったものを食べる。それが2026年のゆいゆい国頭の、正しい味わい方だと思います。
確認した情報源を見る(2026年8月4日確認)
「道の駅」ゆいゆい国頭 公式サイト(会社概要・特産品「山原猪豚」・物販施設一覧・飲食店各ページ・インフォメーション)/内閣府沖縄総合事務局「道の駅 ゆいゆい国頭」(駐車場の内訳・トイレの器数と24時間利用・EV充電・情報コーナーの内容)/全国「道の駅」連絡会(登録回・登録年月)/国頭村観光協会(比地大滝の閉鎖と落差)/沖縄バス・那覇バス・琉球バス交通(67番 辺土名線と「奥間ビーチ入口」)/沖縄本島路線バス案内(やんばる急行バスの経路)。イノブタの提供状況と栄養価、飲食店の価格・定休日は、いずれも公式サイトの該当ページで直接確認しました。公式が価格を公表していない商品については、あえて金額を記載していません。写真は編集部素材です。
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