万座毛(まんざもう)美しい海と断崖絶壁を堪能する沖縄観光の穴場

万座毛

万座毛は、沖縄県国頭郡恩納村にある有名な観光地で、特にその美しい自然景観で知られています。

沖縄を代表する観光地であり、日本を代表する場所でもあります!

そんな万座毛の楽しみ方をご紹介します。

断崖絶壁とその上に広がる広大な芝生の原っぱから見渡すことができる、青く輝く東シナ海の絶景は多くの訪れる人々を魅了しています。

万座毛とは

万座毛(まんざもう)は、沖縄の恩納村に位置し、広大な芝生が広がる断崖絶壁からの眺めが特徴的なスポットです。

『毛』とは沖縄の方言で“原っぱ”のことをいい、「万人が座れるほど広い原っぱ」を意味しています。断崖の上には天然芝の原っぱが今も一面に広がっています。

特に夕暮れ時の景色は壮大で、多くの写真愛好家や観光客が訪れる理由です。

万座毛の歴史と自然の魅力

琉球王朝時代、尚敬王によって「万人が座するに足る毛(野原)」と賞賛された万座毛。

その名の通り、誰もがその美しさに心奪われること間違いなしです。

また、万座毛の石灰岩上にはオキナワマツバボタンやヒメスイカズラなどの貴重な植物が生息し、沖縄の固有種を間近で観察できる点も、大きな魅力の一つです。

料金

万座毛を訪れるには、一人100円の入場料が必要です。

小学生未満は無料で、整備された散策路を歩いて、この地域特有の自然を身近に感じることができます

万座毛周辺活性化施設 とは

万座毛周辺活性化施設は、沖縄県の恩納村に位置する観光施設で、2020年10月2日にオープンしました。

この施設は、万座毛ならではの歴史・文化・自然を活かした魅力を再発掘・紹介し、多くの人々に万座毛を訪れてもらうことを目指しています。

食事処

万座毛周辺活性化施設内には、地元の食材を使った料理を提供する複数のレストランがあります。訪れる人々は、沖縄そば、タコライス、海ぶどう丼など、沖縄の伝統的な料理を味わうことができます。これらの飲食店は、観光客だけでなく地元住民にも愛されています。

海ぶどうのお店「元祖海ぶどう」

万座毛訪問の際は、是非「元祖海ぶどう」で海ぶどう丼を体験してください。

このお店はその名の通り、海ぶどう丼の元祖で、新鮮な海ぶどうをふんだんに使った丼ぶりは絶品です。

また、ボリューム満点のとんかつ定食など、地元向けの充実したメニューも楽しめます。

サーターアンダギーの「三ツ矢本舗」

沖縄で親しまれているサーターアンダギー、つまり沖縄風ドーナツを楽しめるのが「三ツ矢本舗」です。

ここでは約10種類の異なるフレーバーのサーターアンダギーが提供され、地元の人々にも愛されています。

お土産にもぴったりです。

琉球料理 松ノ下

沖縄独特の料理、チラガーやヒラヤチーなどを提供する「松ノ下」では、地元の味を堪能することができます。

こちらの店では、普段味わうことのできない沖縄料理の数々を楽しむことができ、訪れる人々に新たな発見を提供します。

パーラー ゆい

かつて沖縄の至る所に存在したパーラーを彷彿とさせる「パーラー ゆい」は、昔ながらのアイスクリームやサンドイッチが楽しめるお店です。

リラックスした雰囲気の中で、手軽に食事を楽しむことができます。

これらの飲食店は、万座毛を訪れた際にはぜひ立ち寄りたいスポットです。

地元の味を堪能しながら、沖縄の自然美を背景にした素晴らしい食体験をお楽しみください。

フードコートになっているので、外のテラス等で食事ができます!

圧巻の景色を見ながらお食事は最高のひと時です。

お土産どころ

施設内のお土産店では、沖縄の特産品を始め、地元の工芸品やお菓子など、幅広い商品が販売されています。観光の記念の限定グッズはここでしか手に入りません。

Wi-Fiが完備されています

施設全体には無料のWi-Fiが完備されており、訪れた人々がインターネットに簡単にアクセスできるようになっています。

これにより、訪れる人々はその場で写真や動画を共有したり、必要な情報を検索することができます。

3階には絶景スポットがある

施設の3階には特に設計された展望スペースがあり、そこからは万座毛の壮大な海の景色を一望できます。

このスポットは、訪れる人々にとって最高のフォトスポットとなっており、日中はもちろん、夕日を背景にした写真撮影にも最適です。

万座毛の豆知識

万座毛(まんざもう)は「万人が座れるほど広い原っぱ」という意味から来ています。

ここは、美しい自然景観とともに、琉球王国時代からの重要な歴史的背景を持つ場所です。

歴史的背景

万座毛の名前は、琉球王国の尚敬王がこの地を訪れた際に命名されました。

尚敬王は、1744年から1803年にかけて琉球国王として統治し、彼の訪問は地域の祭事や行政の監査を行う巡視の一環でした。

この地が「万座毛」と名付けられたのは、王がこの広大な場所の景観の素晴らしさに感銘を受けたからです。

恩納ナビーとの関連

恩納ナビーは、1700年代の琉球の女流歌人で、万座毛で尚敬王を迎えた際に即興で詠んだ歌が伝えられています。

その歌は、王や来訪者を歓迎する内容で、地域の人々の尊敬と愛情を表しています。

ナビーの歌碑が万座毛には設置されており、彼女の詩心と歴史的瞬間を今に伝えています。

『波の声もとまれ 風の声もとまれ 首里天がなし 美御機拝ま』と刻まれているその歌は、「波の音も静まれ 風の音も静かになれ 国王様のお顔をみんなで拝みましょう」という歌意である。

琉球の王・尚敬王(しょうけいおう)が北部を巡視中に恩納村の万座毛に立ち寄った際、広場には王の顔をひと目見ようと大勢の人が集まっていた。

その風景を見たナビーが、ウシデーク(女性たちが太鼓を打ちながら農漁の収穫を喜んで歌い踊る)の時に王一行へ歓迎の意を表して、即興で詠んだ歌といわれている。

太平洋戦争中の悲劇

第二次世界大戦の沖縄戦では、万座毛が悲劇の舞台となりました。

沖縄の多くの地域と同様に、万座毛では多くの民間人が集団自決に追い込まれました。

この歴史的事実は、平和と人間の尊厳の大切さを訴える重要な記憶として、後世に語り継がれています。

現代の万座毛

現在、万座毛はその壮大な自然景観とともに、歴史的な重みを持つ観光地として知られています。

訪れる人々は、美しい海と緑豊かな原っぱを楽しむ一方で、過去に起こった悲しい出来事に思いを馳せることもできます。

この地は、歴史を反省し、未来への教訓を見出す場所としての役割も担っています。

万座毛は、その美しい自然とともに、琉球の歴史、文化、さらには悲劇の記憶まで多層的な意味を持つ場所です。

訪れるすべての人にとって、ただの観光地以上の価値を提供し続けています。

万座毛へのアクセス方法

車でのアクセス

  • 那覇空港からのアクセス:那覇空港から車で約1時間。沖縄自動車道を利用し、許田ICで下り、国道58号線を北上します。恩納村に入ったら、案内看板に従って左折し、県道72号線を経由して万座毛へ向かいます。
  • 駐車場: 万座毛には観光客向けの駐車場が完備されています。夏場や連休中は混雑することがあるので、早めの訪問がおすすめです。

バスでのアクセス

  • 路線バス利用: 那覇バスターミナルから路線バスに乗り、万座毛まで直接行くルートはありませんが、恩納村内のバス停で下車し、タクシーを利用する方法があります。具体的には、120番のバス(那覇空港 – 名護西線)で恩納村のバス停(例: 「恩納村役場前」など)で下車し、そこからタクシーで万座毛まで向かいます。
  • ツアーバス利用: 沖縄の主要な観光地を巡るツアーバスがあり、その中に万座毛を訪れるコースが設定されていることもあります。那覇市内やリゾートホテルから出発するツアーに参加すると、ガイドの解説を聞きながら快適に万座毛を訪れることができます。

訪問のポイント

  • 時間帯: 万座毛は日中はもちろん、夕日が美しいスポットとしても知られています。日没前の時間帯に訪れると、絶景を背景にした写真撮影が楽しめます。
  • 持ち物: 日焼け対策のための帽子やサングラス、日焼け止めクリーム、そして水分補給用の飲み物を持参すると良いでしょう。

万座毛の基本情報

住所〒904-0411
沖縄県国頭郡恩納村字恩納2767
(万座毛周辺活性化施設内)
電話番号098-966-8080
営業時間8時~19時(万座毛見学は日没まで)
休業日年中無休
メニュー・料金万座毛周辺活性化施設: 観覧料お一人様100円(大人・小人同額) ※小学生未満は無料
アクセス(車・那覇空港から)一般道で90分、沖縄自動車道: 屋嘉ICから車(一般道)で20分
アクセス(バス)恩納村役場前バス停から徒歩で15分、停車バス: 20番名護西線(沖・琉)、120番名護西空港線(沖・琉)

まとめ

万座毛は、その名の由来となった「万人が座するに足る」壮大な自然の美しさを今に伝える貴重な場所です。沖縄訪問の際には、この自然が織りなすアートをぜひ体験してください。

歴史、自然、そして美食を満喫できる万座毛は、あなたの沖縄旅行をより豊かなものにしてくれることでしょう。